デュアルキャリアライフ

プロアイスホッケー選手とITセールスを両立するアスリートのブログ

デュアルキャリアとは

私は現在、プロアイスホッケー選手と会社員を両立しています。

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「デュアルキャリア」と呼ばれるものです。

実体験をもとに、デュアルキャリアとは何かを紹介していきます。

 

デュアルキャリアとはどういう意味か?

「デュアル=二重」「キャリア=経歴」という意味です。

主にアスリートが、競技と仕事を並行することを指します。

従来はアスリートとして活動した後、引退後にセカンドキャリアとして仕事を始めることが一般的でした。

働き方の多様化により、デュアルキャリアという選択肢が生まれました。

 

なぜ今デュアルキャリアが注目されているのか

アスリートと企業の、需要と供給がマッチしたことによると考えています。

企業側の課題「少子化による人材不足」

アスリート側の課題「実業団衰退による主体的なキャリア形成」

お互いが不足部分を補う形になります。

企業はアスリートへ収入と職務経歴を。

アスリートは企業へ人材不足解消と広告効果を。

企業は少子化に影響を受け、アスリートは日本の経済活動の変化に影響を受けていたため、ここでお互いがマッチングする形になります。

 

デュアルキャリアのメリット

メリットは3つあると実感しています。

①引退後のキャリア保証

これが最大のメリットだと思います。

今までは会社の部活として実業団が存在していました。

近年は企業活動において、コストカットや合理性が重視されているそうです。

実業団の在り方には限界がありました。

そのため様々なスポーツでプロ化が始まりました。

プロ選手は引退後の計画を、自ら立てなければなりません。

スポーツ一辺倒の生活では、「キャリアの構築方法」など知る機会はありません。(一部頭の切れるアスリートを除いて)

学生時代に教えてくれる人もいません。

アスリートは20代後半〜30代でピークを迎え、やがて引退が視野に入ります。

その時にプロアスリートが持っている選択肢はいくつあるでしょうか。

新卒・第二新卒に比べ、格段に少ないものです。

デュアルキャリアでは、引退前に職歴を得られるため、不安を解決する手段となります。

スムーズに業務へ移行できることは、職場の人間関係においても有利に働きます。社会経験があり、世間との乖離がないからです。

 

②2拠点での人間関係構築

デュアルアスリートには2つの人間関係が存在します。「競技での人間関係」と「仕事での人間関係」です。

競技ではスポンサーやチームメイトなど。

仕事では上司や同僚など。

こうした2つ以上の人間関係を維持する事は、デュアルキャリアがもたらす大きなメリットです。

競技をしているだけでは出会えなかった人、仕事をしているだけでは出会えなかった人、それぞれから情報や繋がりが得られます。

片方が行き詰まった場合でも、もう片方の人たちが支えてくれます。

 

③キャパシティが増える

競技レベルにもよりますが、物事へ取り組むキャパシティは大幅に増えます。

私の場合、競技はプロレベルであり報酬をいただいています。

そのため平日午前はハードに練習をしています。(仕事は午後からです)

土日は2日間とも試合があり、ホームゲームとアウェイゲームで全国各地を転々とします。

1日休みは8月〜4月のシーズン中ほぼありません。

大変ですが、人生におけるキャパシティが一気に広がりました。

「最初に楽をすると後が辛くなる」という言葉は、競技でも勉強でも仕事でも同じだと思います。

 

デュアルキャリアにもレベルがある

競技で報酬を受け取らないアマチュアアスリートか、競技で報酬を受け取るプロアスリートかで難易度が変わってきます。

プロアスリートの場合、デュアルキャリアを実践する難易度は高くなります。

以下2つが、私が実感している最大のミッションです。

①複業や時短、テレワークが可能な会社を見つけること。

②自身が時間管理能力に長けていること。

アマチュアアスリートの中でも、全国レベルかそうではないかのレベルがあります。

仕事の難易度も様々あります。

簡単な事務作業をこなす仕事なのか、会社の最前線を担う営業やマーケティングかによって難易度が変わります。

 

終わりに

プロアイスホッケー選手と仕事の両立を開始してから、後悔した日は1日もありませんでした。

大変ながらも成長を実感しています。